たいやきソウル
感じたことを感じたままに、文学・映画・音楽を中心に書いていきます。
ギムレット
昨晩、レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」(村上春樹訳)を読みおえた。小説中にギムレットというカクテルがよく登場していて、読みながら私はどんなものか飲んでみたいと思っていた。
そして今日、職場の先輩と行ったバー・レストランでメニューを見たところ、ギムレットはなかった。しゅんとしていると、彼が「ギムレットはある?」と店員に聞いていた。ギムレットの話はしていなかったし、すごい偶然。準備できるという店の回答に、私も!と喜んで注文した。こんなことってあるんだ。ジンにライムジュースだけの強い酒だ。このあと軽めのものを頼んだが、最後には軽く酔った。帰宅してからレモングラスティーをぐびぐび飲んだ。
彼は仕事の話が多かったが、つらいとは感じなかった。回復してきているのだろうか。
そして今日、職場の先輩と行ったバー・レストランでメニューを見たところ、ギムレットはなかった。しゅんとしていると、彼が「ギムレットはある?」と店員に聞いていた。ギムレットの話はしていなかったし、すごい偶然。準備できるという店の回答に、私も!と喜んで注文した。こんなことってあるんだ。ジンにライムジュースだけの強い酒だ。このあと軽めのものを頼んだが、最後には軽く酔った。帰宅してからレモングラスティーをぐびぐび飲んだ。
彼は仕事の話が多かったが、つらいとは感じなかった。回復してきているのだろうか。
好きなだけケーキの日
私にとってクリスマスは、ケーキをいくら食べても叱られない日だった。今でも大して変わらない。そんなのいいのだ、この国ではクリスマスなんて、「セレブレイト」でなく「エンジョイ」しているだけなんだから。
友人が買って来てくれたクリスマスケーキがあまりにおいしく、その後の予定は半ばどうでもよくなってきたのだが、せっかくだからと重い腰をあげ、二人で私の母校へ出かけた。ミサに出席したかったが、教会前にはすでに長蛇の列ができており、次回は2時間後と言う。私たちはあきらめて大学内を歩くことにし、友人に学内を案内した。学内の木々はライトアップされ、何となく嘘くさい雰囲気が漂っていた。
…気がつくと、前方に年配の婦人が5人ほど連れ立ってどこかへ向かって歩いている。学内でイベントがあるのかもと思い、私たちはついて行った。すると講堂でミサがあると判明し、私たちは参加することにした。
蝋燭の炎を見つめていると、大学生の頃の様々な出来事や感情が思い出されてきた。私が好きだった、嫌いだったあの人たちは何をしているだろう?久しぶりに思い出したこの感情を、私はどこに隠してきたのだろう?
…信仰は、まさにジャンプだ。信じるということは、論理的に説明はできない。
ケーキの日は終わり、私は家で後片付けに追われた。その後暗い部屋にひとり座り、じっと蝋燭の火を見つめてみる。蝋燭は気まぐれにゆらゆらと灯っている。
問いかけずにいられず疲れる私に、過去の私がまた問いかけてきた。イブの夜は更けていく。ケーキをひたすら思って生きていられたらね。
友人が買って来てくれたクリスマスケーキがあまりにおいしく、その後の予定は半ばどうでもよくなってきたのだが、せっかくだからと重い腰をあげ、二人で私の母校へ出かけた。ミサに出席したかったが、教会前にはすでに長蛇の列ができており、次回は2時間後と言う。私たちはあきらめて大学内を歩くことにし、友人に学内を案内した。学内の木々はライトアップされ、何となく嘘くさい雰囲気が漂っていた。
…気がつくと、前方に年配の婦人が5人ほど連れ立ってどこかへ向かって歩いている。学内でイベントがあるのかもと思い、私たちはついて行った。すると講堂でミサがあると判明し、私たちは参加することにした。
蝋燭の炎を見つめていると、大学生の頃の様々な出来事や感情が思い出されてきた。私が好きだった、嫌いだったあの人たちは何をしているだろう?久しぶりに思い出したこの感情を、私はどこに隠してきたのだろう?
…信仰は、まさにジャンプだ。信じるということは、論理的に説明はできない。
ケーキの日は終わり、私は家で後片付けに追われた。その後暗い部屋にひとり座り、じっと蝋燭の火を見つめてみる。蝋燭は気まぐれにゆらゆらと灯っている。
問いかけずにいられず疲れる私に、過去の私がまた問いかけてきた。イブの夜は更けていく。ケーキをひたすら思って生きていられたらね。
吉祥寺のざわめき
心地よくも飽き飽きとも感じる自宅から飛び出して、吉祥寺へ。ここは好きな町のひとつだが、最近の吉祥寺は他と漏れなくクリスマスムードにあふれ、少々居心地が悪かった。JRの中央口を出ると、巨大なイルミネーションのモニュメント(何というものなのか分からない)がどんと構えており、私は嫌味を感じた。傍ではきれいーと喜んだ様子の女たち。私はやはり井の頭公園側がいい。
職場の同僚2人と食事の約束をしており、そのために吉祥寺に来たのだが、久しぶりのまともな外出なので早めに来て買い物をした。予想通り、人ごみはしんどく感じた。吉祥寺でこれなのだから、新宿なんて論外である。
ロフトではカードなどを見て回ったのだが、食器売り場は誘惑が多く、なるべく素通りしようと思ったがこの度も失敗。今回はムーミンマグが目に飛び込んできた瞬間に闘うことを止めた。仕事をしていないのだから節約を…と耳の後ろで聞こえたが無視し、3分程の吟味の末購入を決意した。マグの絵はムーミン原作のもので、私のもっとも弱いモチーフ、ムーミンとスノークのおじょうさんのものだった。ムーミンがおじょうさんに、船を入れたガラス瓶(飾りでよくあるけど、これは何て言うんでしょうか?)を見て見てー、とばかりに持ってくる場面。おじょうさんのちょっと白けた感じがいい。マグは家にあるもののどれよりも大きく、どっしりしていたのも気に入ったし、ムーミン絵入りの陶器スプーン付というのも良かった。軽い衝動買いだが、今の私にはぜいたくな買い物です。
ある雑貨屋ではドイツのブランド「KAHLA」のティーカップを購入した。数年前ドイツに行ったときに買ったカップ&ソーサーの、カップだけが去年割れてしまったのだが、日本には来ていないブランドだろうとあきらめていたところ、何と販売店を見つけたのである。しかもカップ単品でも販売。ドイツのこういう合理的なところは好きだ。KAHLAのデザインは、シンプルだけどちょっとずらしたところがあって良い。
KAHLAはベルリンのデザインホテル「クーダム101」のレストランで使われていて、宿泊客だった私はすぐに気に入り、知り合いにデパート「カーデーヴェー」まで連れて行ってもらい、カップ2セットといくつかの食器を購入し、それは大切に日本まで持ち帰ったのだった。私はクーダム101のロビーも、客室も、食事も、窓からの眺めも、人々の囁きあう声も、全て気に入っていた。その時のドイツ滞在にはたくさんの思い出があり、カップを購入したら色々と思い出し、笑みがこぼれた。
買い物を終えるとカフェで一休み。ほっとする間もなく、鞄の中から私を呼ぶ声がする…ドストエフスキーの『白痴』である。今は時間だけはたっぷりあるので、目覚めている時は落ち込むか読書という日々を送っている。自分でも驚くようなペースで落ち込み、読んでいるが、白痴はとにかく面白い。少しでも時間があるとページをめくっている。もう佳境に入ってきた。公爵の身震いがリアルに近く感じられる。彼を見つめているうちに日が暮れていき、私は待ち合わせの駅中央口へ向かった。
職場の同僚2人と食事の約束をしており、そのために吉祥寺に来たのだが、久しぶりのまともな外出なので早めに来て買い物をした。予想通り、人ごみはしんどく感じた。吉祥寺でこれなのだから、新宿なんて論外である。
ロフトではカードなどを見て回ったのだが、食器売り場は誘惑が多く、なるべく素通りしようと思ったがこの度も失敗。今回はムーミンマグが目に飛び込んできた瞬間に闘うことを止めた。仕事をしていないのだから節約を…と耳の後ろで聞こえたが無視し、3分程の吟味の末購入を決意した。マグの絵はムーミン原作のもので、私のもっとも弱いモチーフ、ムーミンとスノークのおじょうさんのものだった。ムーミンがおじょうさんに、船を入れたガラス瓶(飾りでよくあるけど、これは何て言うんでしょうか?)を見て見てー、とばかりに持ってくる場面。おじょうさんのちょっと白けた感じがいい。マグは家にあるもののどれよりも大きく、どっしりしていたのも気に入ったし、ムーミン絵入りの陶器スプーン付というのも良かった。軽い衝動買いだが、今の私にはぜいたくな買い物です。
ある雑貨屋ではドイツのブランド「KAHLA」のティーカップを購入した。数年前ドイツに行ったときに買ったカップ&ソーサーの、カップだけが去年割れてしまったのだが、日本には来ていないブランドだろうとあきらめていたところ、何と販売店を見つけたのである。しかもカップ単品でも販売。ドイツのこういう合理的なところは好きだ。KAHLAのデザインは、シンプルだけどちょっとずらしたところがあって良い。
KAHLAはベルリンのデザインホテル「クーダム101」のレストランで使われていて、宿泊客だった私はすぐに気に入り、知り合いにデパート「カーデーヴェー」まで連れて行ってもらい、カップ2セットといくつかの食器を購入し、それは大切に日本まで持ち帰ったのだった。私はクーダム101のロビーも、客室も、食事も、窓からの眺めも、人々の囁きあう声も、全て気に入っていた。その時のドイツ滞在にはたくさんの思い出があり、カップを購入したら色々と思い出し、笑みがこぼれた。
買い物を終えるとカフェで一休み。ほっとする間もなく、鞄の中から私を呼ぶ声がする…ドストエフスキーの『白痴』である。今は時間だけはたっぷりあるので、目覚めている時は落ち込むか読書という日々を送っている。自分でも驚くようなペースで落ち込み、読んでいるが、白痴はとにかく面白い。少しでも時間があるとページをめくっている。もう佳境に入ってきた。公爵の身震いがリアルに近く感じられる。彼を見つめているうちに日が暮れていき、私は待ち合わせの駅中央口へ向かった。
おもちゃをめぐる冒険
明日久しぶりに小さい甥と姪に会うので、おもちゃでも買うかとデパートに出かけた。仕事で海外に行くとぬいぐるみやらバスの模型やらを買って帰ったものだが、日本のおもちゃをあげるのは初めてだ。玩具売り場をまともに見るのは中学生以来である。
おもちゃがずらりと並ぶ中、ウルトラマンのコーナーには昔と変わらずウルトラ人形や怪獣がわんさとディスプレイされていた。意外と安価で家に飾りたくなるものもあった。
その傍に、怪しげな雰囲気をかもす棚を見つけた。なんだってまた「カネゴン」人形が…しかも高さ約30cmと長身、そして貯金箱である。カネゴンは伝説的特撮ドラマ「ウルトラQ」に登場する怪獣であるが、その頃生まれていない私が知っているのだから多分有名な怪獣なのだろう。
コインを食べないと死んでしまう怪獣だから貯金箱なのだと思うが、この人形はただ貯金するだけではないのだ。コインを自動に認識、残高を表示し、話すことができ時計もついている。価格は6,000円超えで大人向き。はじめ「誰が買うんだ?」と問うた自分が買いそうになっていたが、部屋にあまりになじめないとあきらめた。客からの薄い反応にもめげず、堂々と立っているカネゴンに元気づけられたような気がした。
姪にはぬいぐるみと決めていた。ぬいぐるみならいくつあってもいろんなごっこ遊びができる。トトロにアンパンマンとつわもの揃いだったが、最終的にはキティを選んだ。最近の携帯CMでキティが電話しながら歩いているアニメがあったが、私はそれでキティの愛らしさを知ったのだ。丸っこくてかわいい。ちょっと首をかたむけていると、なお。男の気持ちが分かる。
甥が難しかった。年齢的にふさわしいものが分からなかったし、もしすでに持っているのとダブってしまったら、嫌いなキャラだったら、と不安要素がたくさんあった。それに電池を必要とするものはどうしても買いたくなかった。
迷う中で、いちおう機関車トーマスコーナーも見た。私にとって機関車トーマスは間違いなくホラーであり、クレヨンしんちゃんよりよっぽどヤバい絵だろうと思っていたので、なぜウケるのか解せなかった。だが今回トーマス商品を見たところ、木製の車両模型はなかなかいい出来と分かり、中でも深緑の「エミリー」は美しかった。手で車は動かせると店員に確認し、なんと購入した。
以前のトーマスへの嫌悪感や恐怖を思うと信じられなかったが、憎しみが愛に転じたのだろうか。一般のトーマスはあいかわらず気色悪いと思うのだが。
玩具売り場で1時間以上も考えこんで購入したせいか、小さな達成感があった。自分が素敵と思ったものを結局購入したのだが、そういう選び方が一番後悔が少ないかもしれない。いろいろ発見があったし、また売り場に行ってみたい。
おもちゃがずらりと並ぶ中、ウルトラマンのコーナーには昔と変わらずウルトラ人形や怪獣がわんさとディスプレイされていた。意外と安価で家に飾りたくなるものもあった。
その傍に、怪しげな雰囲気をかもす棚を見つけた。なんだってまた「カネゴン」人形が…しかも高さ約30cmと長身、そして貯金箱である。カネゴンは伝説的特撮ドラマ「ウルトラQ」に登場する怪獣であるが、その頃生まれていない私が知っているのだから多分有名な怪獣なのだろう。
コインを食べないと死んでしまう怪獣だから貯金箱なのだと思うが、この人形はただ貯金するだけではないのだ。コインを自動に認識、残高を表示し、話すことができ時計もついている。価格は6,000円超えで大人向き。はじめ「誰が買うんだ?」と問うた自分が買いそうになっていたが、部屋にあまりになじめないとあきらめた。客からの薄い反応にもめげず、堂々と立っているカネゴンに元気づけられたような気がした。
姪にはぬいぐるみと決めていた。ぬいぐるみならいくつあってもいろんなごっこ遊びができる。トトロにアンパンマンとつわもの揃いだったが、最終的にはキティを選んだ。最近の携帯CMでキティが電話しながら歩いているアニメがあったが、私はそれでキティの愛らしさを知ったのだ。丸っこくてかわいい。ちょっと首をかたむけていると、なお。男の気持ちが分かる。
甥が難しかった。年齢的にふさわしいものが分からなかったし、もしすでに持っているのとダブってしまったら、嫌いなキャラだったら、と不安要素がたくさんあった。それに電池を必要とするものはどうしても買いたくなかった。
迷う中で、いちおう機関車トーマスコーナーも見た。私にとって機関車トーマスは間違いなくホラーであり、クレヨンしんちゃんよりよっぽどヤバい絵だろうと思っていたので、なぜウケるのか解せなかった。だが今回トーマス商品を見たところ、木製の車両模型はなかなかいい出来と分かり、中でも深緑の「エミリー」は美しかった。手で車は動かせると店員に確認し、なんと購入した。
以前のトーマスへの嫌悪感や恐怖を思うと信じられなかったが、憎しみが愛に転じたのだろうか。一般のトーマスはあいかわらず気色悪いと思うのだが。
玩具売り場で1時間以上も考えこんで購入したせいか、小さな達成感があった。自分が素敵と思ったものを結局購入したのだが、そういう選び方が一番後悔が少ないかもしれない。いろいろ発見があったし、また売り場に行ってみたい。
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