マイ・オンガクロニクル

あるスパへ湯治に出かけた帰り、数ヶ月あまりCDを買っていないことにふと気づき、タワレコへ立ち寄った。そこでジャズコーナーにかかっていた音楽に痺れ即買いした。77年の復刻アルバム“PRECO DE CADA UM”by CRAVO&CANELAである。ブラジリアングルーブにおいてハズレを聴いたことはないと思うが、これも当たり。きゃきゃ。
今も家のステレオからいい音が鳴っている。我が家のステレオは壊れかけてから数年が経つが、CDの1曲目は絶対にかからない。分かってんのかよ、CDアルバムってのは大抵1曲目がキーなんだよ、と説得したところでかかってはくれない。2曲目がかからなくなったら新しいステレオをと思うが、これは敵もしぶとく、その一線はなかなか越えないのである。

それにしても70年代というのは音楽面、特にジャズ、R&B、ロックでは信じられない時代だ。クラシックも然り。この時代に20歳前後だったらどうなっていたか・・・。

中学一年時にクラシックに遭遇してからというもの、大学に入るまではそれしか聴いていなかった。好きな聴き方:真っ暗にした部屋に一人ぽつんと座り、ヘッドホンでガンガンに聴く。ある日感極まった私はヘッドホンの奥から妙な声が聞こえた。女の声のようで、私を呼ぶような、助けを求めるような感じだった。聞き間違いではない、私は確信した。母は妙な聴き方をするからだと私を叱った。この他にもあちら側との接触事件はあり、私は一時期霊感の強い娘として扱われた。今思えばシャーマニックな聴き方であり、接触してしまったのもそう不思議ではない。
大学からは友人たちの影響でクラシック以外も聴き出すが、基本はやはりクラシックだった。高校の時よりはワーグナーの話ができる人が周りに多くなったが、クラシックを理念的に聴いている人がいると知ったのは新鮮だった。クラシックには、モーツァルトのように音楽としてそのまま楽しめるものと、マーラーやブルックナーのように否応なく思考の世界へ連れて行かれる音楽があると思う。後者は危ない。戻ってくるのがたまに困難となり、生活にも支障をきたす。行きつ戻りつしているうちに大学を卒業、働き始めて現在に至る。また行きつ戻りつ時代が到来したかもしれない。怖しさと悦び、と。
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Author:フローライト
☆連絡先 : seraphinitedeepgreen@yahoo.co.jp
☆尊敬する人物:広末アイドル絶頂期に「マジで屁が出る5秒前」を歌った嘉門達夫
☆好きな食べ物:みかん、たいやき
☆大事な本:ドイツ鎮魂歌、アステリオーンの家(ボルヘス)、ハドリアヌス帝の回想(ユルスナール)、近代能楽集(三島由紀夫)、黒い時計の旅、Xのアーチ(エリクソン)、ムーミン谷の冬(ヤンソン)、ユルスナールの靴、ヴェネツィアの宿(須賀敦子)、怪物(アゴタ・クリストフ)
☆よく聴く音楽:クラシック、ジャズ、アルゼンチンタンゴ、R&B(70年代)
☆印象深い映画:春夏秋冬そして春(2002韓国=ドイツ)、ムッシュ・カステラの恋(2002フランス)、オアシス(2002 韓国)
☆好きな言葉(というか惹かれる音):ビビデバビデブー、ボボ・ブラジル、マントヒヒ

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