たいやきソウル
感じたことを感じたままに、文学・映画・音楽を中心に書いていきます。
吉祥寺のざわめき
心地よくも飽き飽きとも感じる自宅から飛び出して、吉祥寺へ。ここは好きな町のひとつだが、最近の吉祥寺は他と漏れなくクリスマスムードにあふれ、少々居心地が悪かった。JRの中央口を出ると、巨大なイルミネーションのモニュメント(何というものなのか分からない)がどんと構えており、私は嫌味を感じた。傍ではきれいーと喜んだ様子の女たち。私はやはり井の頭公園側がいい。
職場の同僚2人と食事の約束をしており、そのために吉祥寺に来たのだが、久しぶりのまともな外出なので早めに来て買い物をした。予想通り、人ごみはしんどく感じた。吉祥寺でこれなのだから、新宿なんて論外である。
ロフトではカードなどを見て回ったのだが、食器売り場は誘惑が多く、なるべく素通りしようと思ったがこの度も失敗。今回はムーミンマグが目に飛び込んできた瞬間に闘うことを止めた。仕事をしていないのだから節約を…と耳の後ろで聞こえたが無視し、3分程の吟味の末購入を決意した。マグの絵はムーミン原作のもので、私のもっとも弱いモチーフ、ムーミンとスノークのおじょうさんのものだった。ムーミンがおじょうさんに、船を入れたガラス瓶(飾りでよくあるけど、これは何て言うんでしょうか?)を見て見てー、とばかりに持ってくる場面。おじょうさんのちょっと白けた感じがいい。マグは家にあるもののどれよりも大きく、どっしりしていたのも気に入ったし、ムーミン絵入りの陶器スプーン付というのも良かった。軽い衝動買いだが、今の私にはぜいたくな買い物です。
ある雑貨屋ではドイツのブランド「KAHLA」のティーカップを購入した。数年前ドイツに行ったときに買ったカップ&ソーサーの、カップだけが去年割れてしまったのだが、日本には来ていないブランドだろうとあきらめていたところ、何と販売店を見つけたのである。しかもカップ単品でも販売。ドイツのこういう合理的なところは好きだ。KAHLAのデザインは、シンプルだけどちょっとずらしたところがあって良い。
KAHLAはベルリンのデザインホテル「クーダム101」のレストランで使われていて、宿泊客だった私はすぐに気に入り、知り合いにデパート「カーデーヴェー」まで連れて行ってもらい、カップ2セットといくつかの食器を購入し、それは大切に日本まで持ち帰ったのだった。私はクーダム101のロビーも、客室も、食事も、窓からの眺めも、人々の囁きあう声も、全て気に入っていた。その時のドイツ滞在にはたくさんの思い出があり、カップを購入したら色々と思い出し、笑みがこぼれた。
買い物を終えるとカフェで一休み。ほっとする間もなく、鞄の中から私を呼ぶ声がする…ドストエフスキーの『白痴』である。今は時間だけはたっぷりあるので、目覚めている時は落ち込むか読書という日々を送っている。自分でも驚くようなペースで落ち込み、読んでいるが、白痴はとにかく面白い。少しでも時間があるとページをめくっている。もう佳境に入ってきた。公爵の身震いがリアルに近く感じられる。彼を見つめているうちに日が暮れていき、私は待ち合わせの駅中央口へ向かった。
職場の同僚2人と食事の約束をしており、そのために吉祥寺に来たのだが、久しぶりのまともな外出なので早めに来て買い物をした。予想通り、人ごみはしんどく感じた。吉祥寺でこれなのだから、新宿なんて論外である。
ロフトではカードなどを見て回ったのだが、食器売り場は誘惑が多く、なるべく素通りしようと思ったがこの度も失敗。今回はムーミンマグが目に飛び込んできた瞬間に闘うことを止めた。仕事をしていないのだから節約を…と耳の後ろで聞こえたが無視し、3分程の吟味の末購入を決意した。マグの絵はムーミン原作のもので、私のもっとも弱いモチーフ、ムーミンとスノークのおじょうさんのものだった。ムーミンがおじょうさんに、船を入れたガラス瓶(飾りでよくあるけど、これは何て言うんでしょうか?)を見て見てー、とばかりに持ってくる場面。おじょうさんのちょっと白けた感じがいい。マグは家にあるもののどれよりも大きく、どっしりしていたのも気に入ったし、ムーミン絵入りの陶器スプーン付というのも良かった。軽い衝動買いだが、今の私にはぜいたくな買い物です。
ある雑貨屋ではドイツのブランド「KAHLA」のティーカップを購入した。数年前ドイツに行ったときに買ったカップ&ソーサーの、カップだけが去年割れてしまったのだが、日本には来ていないブランドだろうとあきらめていたところ、何と販売店を見つけたのである。しかもカップ単品でも販売。ドイツのこういう合理的なところは好きだ。KAHLAのデザインは、シンプルだけどちょっとずらしたところがあって良い。
KAHLAはベルリンのデザインホテル「クーダム101」のレストランで使われていて、宿泊客だった私はすぐに気に入り、知り合いにデパート「カーデーヴェー」まで連れて行ってもらい、カップ2セットといくつかの食器を購入し、それは大切に日本まで持ち帰ったのだった。私はクーダム101のロビーも、客室も、食事も、窓からの眺めも、人々の囁きあう声も、全て気に入っていた。その時のドイツ滞在にはたくさんの思い出があり、カップを購入したら色々と思い出し、笑みがこぼれた。
買い物を終えるとカフェで一休み。ほっとする間もなく、鞄の中から私を呼ぶ声がする…ドストエフスキーの『白痴』である。今は時間だけはたっぷりあるので、目覚めている時は落ち込むか読書という日々を送っている。自分でも驚くようなペースで落ち込み、読んでいるが、白痴はとにかく面白い。少しでも時間があるとページをめくっている。もう佳境に入ってきた。公爵の身震いがリアルに近く感じられる。彼を見つめているうちに日が暮れていき、私は待ち合わせの駅中央口へ向かった。
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