ドラマ「点と線」、どうしてもたけし礼賛ムード

24,25日とテレ朝で松本清張の「点と線」のドラマが放映された。初ドラマ化ということもあり、私は万が一に備えて録画のセットまでして臨んだ。・・・期待が大きいと、失望もまた大きいね。
原作を読んだことはないのだが、犯人のアリバイ崩しに奔走する2人の刑事に焦点が当たりすぎていて、彼らが必死に追う事件に潜む大きな闇が十分には描かれていなかったように思う。ラスト近くで犯人が見せた冷酷さ、もう一人の犯人が浮かべた激しい嫉妬の表情など、この犯人たちを殺人に駆り立てたものと背景をじっくり見せてこそ、刑事たちの必死さや対決の面白さが際立ったのではないか。それがないまま二人はあっけなく死んでしまい、刑事たち同様私も呆然であった。
ところで、日本には何故だかビートたけしを絶賛する空気がある。映画は素晴らしい、演技も自然体、数学の才能もある・・・などなど。でも彼の演技はともかく、あの持ち上げられようはいかがなものか。「たけしさんあっての今回のドラマです!」というプロデューサーの鼻息が聞こえてきそうだ。自然体っていうが、かなり棒読みなところもあるんだけど。
高橋克典は今回大役だった。特命係長(同じテレ朝)やっててよかったね。おっさんの好きな要素てんこ盛りのB級ドラマで、好きなドラマでした。2枚目だけどトホホ感にもあふれていて、特命以来注目しています。ちょっと黒すぎるケド・・・。
昭和のドラマなら音楽はどうしても坂田晃一なのか?「おしん」とか、いいときはパーンとはまるけど、今回はメロドラマすぎる感があった。音楽ひとりあるき。一昨年のNHKドラマ「ハチロー」ではすごく良かったから、以来音楽が坂田晃一と聞くとそのドラマを見てみたくなる。その期待も大きかったのかもしれないな。
でもラストのたけし演じる刑事の手紙は、最近のドラマにはない骨太さがあって良かった。「悪を働く者たちが出世していく世の中であっていいのか?」

それにしても、こういうディープ清張ものを見ていると、映画「ALWAYS三丁目の・・・」とかってやっぱり単純すぎるんじゃないかと思う。あの時代、実際はまだまだ戦争の生々しい記憶が人々の中にあったのだし、汚いことだってたくさんあった。それを見つめずして「昔は人情があって良かったね」、と号泣してああすっきりした!か?ここでもやっぱり、映画そのものだけでなくその持ち上げられ方、受け取られ方も気になる。
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☆よく聴く音楽:クラシック、ジャズ、アルゼンチンタンゴ、R&B(70年代)
☆印象深い映画:春夏秋冬そして春(2002韓国=ドイツ)、ムッシュ・カステラの恋(2002フランス)、オアシス(2002 韓国)
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